前回の記事にて、激混みファミレスバイトで優先順位がわからず右往左往、まったく使い物にならず、仕事を続けていく自信を無くす。
ストレスで蕁麻疹だらけになり、落ち込む日々を送るわたしが、自分はADHDだと初めて認識したときの話です
大人のADHDチェックリストの診断結果に救われる
飲食店特有のマルチタスクがこなせず心身ともにどん底だったわたしに、友人から一通のメールが。
メールに添付されていたのは、「ADHDチェックリスト」。
見たことも聞いたこともないADHDという文字の羅列。
(10年前は今ほど一般的ではなかった)
とりあえず診断スタート。
・家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことがどのくらいの頻度でありますか
・会話をしている相手が話し終える前に会話をさえぎってしまうことが、どのくらいの頻度でありますか
・まるで何かに駆り立てられるように過度に活動的になったり、何かせずにはいられなくなることが、どのくらいの頻度でありますか
・社交的な場でしゃべりすぎてしまうことが、どのくらいの頻度でありますか
パーフェクトADHD人間爆誕…特徴をほぼすべて兼ね揃えていた
チェックリストは、ほぼすべての項目が自分に当てはまるものでした。
「え、なんでこの人わたしのこと知ってんの??笑」 と興奮したことを記憶しています。
どうやらわたしは、ADHDというものに分類されるらしい…!
ということは…
「ほかの人にできるのに自分ににはできないこと」があるのは、
自分がADHDだからしょうがない、そういうものだ。
という考え方をすることによって、生きていくことが劇的にラクになります。
※現在、ADHDは、特定の神経の発達にかたよりがある状態、と定義されていますが、
約10年前当時、わたしにはそのような認識がなく、「病気」とみなしていました。
大人ADHDの男女比は?~幼少期は男性が多め、成長すると女性の比率が上がる
ADHDの男女比は、幼少期は3:1と言われています。
ADHDの3つの特性のうち「多動」の症状は男性に出やすいようなので、
幼少期の男の子のADHDは露見しやすいようです。
が、女性のADHDで多い症状の「不注意」は、
傍から見た分には落ち着いて見える…が、実際は考え事が頭の中で暴れまわっている。というように、
ぱっと見では表に現れづらいこともあり、
大人になるまで周りからは普通の子、と思われてしまうパターンが多いようです。
それもあり、女性は成長してから生活や仕事に支障が出始め、
大人になってからの男女比は1:1と、女性の比率がぐっと上がるようです。
ADHDが大人になってから発覚したわたし
机の上に登ってしまったり、衝動的に話し出したりという「多動」の症状が幼少期から出るパターンでは、
小さい頃に発覚しやすいですが、
わたしの場合、「多動」の症状はほとんど無かったので、ぱっと見はごく普通の子として成長しました。
対して、仕事のケアレスミスに繋がる「不注意」の症状は、
小さい頃から腐るほど持っております。涙
数字に弱く、抜け・漏れが多いので、数字を合わせることが苦手。
上司を待たせてしまっている…!と焦ってさらにミス。
医療事務という仕事はまったくもって適性に合っていなかったなぁと実感…
ADHDの自己診断後~承認依存?病気語り?
近年、ADHDに始まり、ASD、HSPと、「ふつうの人とちがうこと」に名称が付いたことで、
「キャラが渋滞している」「承認欲求が強い」「甘えるな」という意見もあるのは承知しておりますが、
名前がついたことで生きやすくなったり、
同じ性質を持つもの同士で共感しあって、
「悩んでいるのは自分だけじゃなかった」と思えるようになったことで、
少なくともわたしは救われました◎
ADHDの特性を知る。苦手を知る。
自己診断後は、やらかしや失敗をADHDあるあるとして笑い飛ばせるようになり、
(笑えないことも多々あり。涙)
ADHDの苦手なこと、得意なことを調べ、スムーズに仕事や生活ができるように工夫をし始めます。